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2025.04.24 | 健康コラム

栄養バランスのとれた食習慣

飽食と飢餓。
正反対なことが、地球上の同じ種族間で同時に起こっている。
食料の偏在だ。

飽食状態の野生動物に心当たりありますか?
即答するには難しいと思う。
だから人間特有の状態なのかもしれません。

反面、飢餓の危機はどんな動物でも降り掛かって来る。
生息地、居住場所はどこ?肉食か草食か?それとも雑食なのか?等々。
何が原因で飢えてしまうのか?
それぞれ引き起こされる要因はいくつもある。

気を許していると、飽食から飢餓に陥ってしまいます。
人間は寝だめ出来ない。
食いだめも同じです。
いろいろな要因が絡んだ状況の中で、食生活の維持をどうにかして図っています。

とりわけ人間社会は社会情勢の変化によって、難しい調整を強いられる。
自然環境の異常だけではありません。
自らが巻き起こした状況なのに。

人間社会で起こる飽食は先進国で、飢餓は発展途上国で起こる傾向が強い。
さらにそれぞれで起こる飢餓の原因を探ると、発展途上国はそもそも食料自体が無いと推察できる。
人々に食料が行き届かない原因が、川上にあるのか川下にあるのかによって対策が異なる。
食料資源そのものが枯渇しているためか?
それとも食料はあっても流通システムに障害があるか?
更に政策誘導に誤りがあって行き届かないかだ。

川上の論点では、野生動物は決定的に弱い立場にある。
彼らの食料事情と直結する生活環境の異変は、人間の行動、振る舞いで操作されてしまうのだから。
それまで自然界の均衡が保たれていた、食物連鎖の構成を崩している。

⚫︎ハブの退治にマングースを放し、結局マングース自体が増え過ぎて捕獲する羽目になる。
人間の浅はかな行為が、自然界を乱してしまう。
⚫︎海水温の上昇により、ジュゴンのエサとなる海藻が死滅して安住の地を求めてさまよう。
ホッキョクグマはそれまで広大に浮かんでいた海氷が溶けて、生息場所すら狭くなっていく。
エサとなるアザラシの生息数も、人間の自然破壊につながる活動で影響されてしまうのです。
⚫︎ウミガメがクラゲと間違えてビニール袋食べて苦しむ。
ビニール袋を海に放出してしまったり、海水温の上昇を招いてしまったりするのは、結局人間の仕業だと言わざるを得ない。
例を挙げればいくらでもあります。
紙製からプラスチック製のストローに戻す命令に署名する大統領もいますね。

飽食と飢餓。
極端すぎる食生活の違いを無くすこと。
人間は雑食なのだから、それぞれが置かれた状況に対応しようと思えば何とかなるかもしれません。
手に入れ易い食材で、空腹から逃れ得ることができそうです。
そのためには好き嫌いを無くすこと、嗜好の改善も必要になるはずです。
バランス良い食生活は、身体の健康を維持するだけには留まらない。
力強い生活習慣です。

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