2023.08.02 | 健康コラム
合間を埋める、隙間を埋める

車窓から季節の移り変わりを流れるように見送ることができます。
 春は桜花の並木道になる。
 華が散っても葉桜の新緑が清々しいのです。
 ご承知の通り、紫陽花は梅雨に見ごろを迎えます。
 当然雨にも強い植物です。
 梅雨時、土壌に雨水が多く含むことで崩れやすくなる。
 ところが元気な根をしっかり張っているので、土手の崩壊を防ぐ役目を担っているとか。
 淡くやさしい紫陽花の華は、憂鬱な気持ちも癒してくれるし、逆に元気をもらったりします。
 だから華の二刀流ですよね。
桜の樹の合間を埋めるように、幾つもの小さな花が集まった球体がたくさん並んでいます。
 季節が変わっても桜と紫陽花がタッグを組んでいるように、私たちの目を楽しませてくれます。
 樹と樹の切れ間を合理的に埋めているなと感心します。
 秋になれば濃い赤紫色が際立つツツジだってお目見えするのです。
東京武蔵野にある小金井公園には「江戸東京たてもの園」があります。
 特殊な手法で擬石タイルを繋ぎ合わせた壁(覆輪目地)でバッチリ守られた、旧万世橋交番が移築されています。
 一枚一枚のタイルのすき間を埋める、地味ではありますがたいへん貴重なテクニックが活かされています。
 この手法、技術継承が危ぶまれているそうです。
 物と物との繋ぎ目・境目に手抜かりないようにしたい。
 欠けた前歯のつなぎ目が全くわからなければ、マスクを外しても安心して会話ができます。
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