column 健康コラム

2023.08.04 | 健康コラム

たばこのポイ捨てが減ることで得られる効果

夏休みシーズンが到来した。
コロナの規制が緩くなって、プールも本来の賑わいを見せている。
先日膨らんだままの浮き輪を肩に掛けて、友達と自転車で家路を急いでいる小学生に追い越された。
本来あるべき夏の風景を目にして安心した。
昔のことだが、夏休み中の児童・生徒のために学校のプールを開放していた。
各居住区(町内会)にプールを利用できる日時が割り充てられていた。
我々子どもたちが公民館に集まって、地区の旗を持った上級生を先頭に学校のプールへ向かった。
最後尾は保護者が持回りで見守ってくれました。
遊泳の休憩時間になると、みんな一斉にプールサイドに上がる。
そして夏の日差しで乾き切ったプールサイドに寝そべって、友達と他愛もないことを話しながら冷えた体を休めた。
だけど、長時間直射日光にさらされたプールサイドは要注意。
いくらプールに入っていたとはいえ、その熱さは尋常ではない。
「あっちい!!」と腰を引きながら小走りで日陰に飛び込んだ。
そんな経験をされた方も多いと思います。

還暦が過ぎてから、プール以外の場所で、その熱さにさらされるとは思ってもいなかった。
しかも一般が往来する青梅街道のアスファルト上でのことだから、情けないといったらありゃしない。
その顛末をお話ししましょう。
古くて本底の柔軟性がすっかり抜けてしまったペタペタ・カチコチのベルトのサンダル。
何年前から履いていなかっただろうか・・・。
出先で壊れてしまうかも・・・と思いつつ、止せばいいのに履いて出かけました。
歩き始めて1キロ辺りで、先ず右の底が真二つに断裂した。
徐々に本底がバラバラに砕けてきた。
仕舞いには甲バンド、アンクルバンド、ヒールバンドがつながってはいるものの、原形をすっかり失った、見るも無残なビロビロ状態のサンダルになってしまった。
仕方なく片方素足で歩くしかない。
だけどその日は今年最高気温を記録した日。
既に灼熱の太陽で熱せられたアスファルトの熱さを感じ取っていた。
びっこを引きつつ人の目を気にしながら、何とかそのまま用事を済ませた。
さあ早く帰ろう!と思って、速足したのが災いした。
ついに左のサンダルも同じ最期を迎えたのです。
ソールがバラバラになったものだから、各バンドがただ単に意味もなく、ダラダラとつながっているだけ。
その場で脱ぎ捨てる他はなかったのです。
問題はそこからです。みっともないけど裸足で帰ろうと思って歩き始めた途端、足の裏を突き刺すような激痛にさらされた。
灼熱の太陽光線を受けたアスファルトの熱と、時折小石を踏み付けた痛みに苦しんだのです。
「これはとんでもないことになったぞ!どうしよう・・・。」と気が付いたときはあとの祭り。
行き交う人を尻目に、どうやって家に帰ろうか?真剣に悩んでしまったのです。
芥川隆行さんがテレビドラマのナレーションで言っていた。木枯し紋次郎が頼れるものは「己の腕と腰のドス」と。
しかし、今の私にとって当てにできるのは我が気力のみ。わずかに点在する物陰・日陰を選んで、だましだましで行くしかない!
刺さる痛みを堪えつつ、すれ違う人に「この人、何か変。」と思われても仕方のない形相と屁っ放り腰で只々前進したのです。
そんなこんなで悪戦苦闘の末、通常10分ほどで歩けるはずなのに、1時間近く掛けて自宅に辿り着いたのです。(泣)

今回の出来事を振り返って思ったこと。
1. 人は何かと重宝すると思って便利なものを創り出す。だけどそこに至るまでのはしごが外れると、途端に二進も三進も行かなくなる。
2. ワンちゃんの肉球を労わってあげて欲しい。
3. 路肩によく転がっていたたばこの吸い殻が、意外と落ちていないことに気付いた。

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