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2023.09.13 | 健康コラム

健康そして命を司る“水”の補給

水

8月15日…今年で78年目の終戦記念日でした。
戦争が長引くに従って、あらゆる物や事に制限が課せられた。
国家総動員法によって当時の日本は完全に統率されていました。
今は当たり前に知ることのできる天気予報。気象予報士という専門家が日々メディアで細かく解説してくれる。
戦時中は作戦に関わる情報として、軍部は秘密裏に天候を解析していたようです。
「一億総玉砕」は当時の日本軍の標語として公言されていました。
だから食糧難はいつしか当たり前の社会事情となったのです。
空腹を満たそうとする食欲は、置かれている状況によって嗜好・好き嫌いなんて簡単に跳び越してしまう。
「贅沢は敵だ!」というスローガンは国民の食生活にも浸透した。
人は置かれた状況によって、見境なく何かしらを胃袋に収めることだけを渇望することになる。
太平洋戦争末期のニューギニア戦線、ビルマ戦線。
インパール作戦と呼ばれる、事実上「作戦」と言えない愚策を、みなさんもご存知でしょう。
補給路を断たれたにも係わらず、進軍に駆り出された兵士たちがいました。
飢餓に苦しんだ末に、その辺の生きたカエルを喰い、濁り切った水溜まりの水を飲み、アメーバ赤痢に感染したのです。
きっと現地に取り残された兵隊たちは分かっていたのでしょうね。
このカエルや汚水を腹に入れたらどうなるのかを…。
だけど背に腹は代えられなかった。彼らの多くは苦しみ喘いだ末に命を落としたのです。

ご高齢の方の中には、「今の若い人は幸せだね。こんなに物があふれているじゃないか!」と堰を切ったようにおっしゃる方がいる。
確かに現代は自由だし、身の回りには物や事があふれている。様々な選択肢に囲まれて生活しています。
だけど言いたいのです。
戦前、戦中、戦後間もない当時の高齢者が、今のあなたがたの様子を観て、果たして何というでしょうか?
現代の若者に言い放った一種のやっかみとも取られてしまいそうなセリフを、今度はそのまま言い返されてしまうのかも知れない。
「今のおじいさんおばあさんは幸せだねぇ。こんなにいろんな物や事に囲まれている!」と。
人それぞれ生活レベルは違っても、戦争中に比べれば社会福祉が行き届き・保障までしてくれる。
社会保険を支える側は若者、そのサービスを受けるのは高齢者メインの構図を「べき論」にそっくり当てはめること。
それは今の働き盛りの子育て世代には酷なことなのかも知れません。
もう社会保障制度を見直す段階なのです。
だけど、上述の「今の若い人たちは…。」という決まり文句を無下にするのではありません。
もしかすると、当時の政治家や軍部,日本の指導者たちに対して、さまざまな苦境から生まれた怨念の矛先を向けているのかも知れない。
そして、そこには貴重な教訓が生きていると思う。

だから、ひとつの『警鐘』として捉えたい。
国や地域を越えて、地球上の暖衣飽食の格差を是正しなければなりません。
人間の身体の約60%は水分で構成されている。
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維…。
栄養素を摂取することはたいせつです。
さらに“水”がないと不健康な状態を引き起こし、生きることすら出来ないのです。

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