2023.11.22 | 健康コラム
監視カメラと防犯カメラ
其処彼処でカメラのレンズが私たちの様子をうかがっている。
そんなこと、特に気にしていません。
けど、見張られているとか見守ってくれているとか、場合によって表現が変ると思うのです。
監視カメラと防犯カメラ・・・。
広辞苑第6版を参考に、この2つのカメラを辞書的に定義付けてみると・・・、
【監視カメラ】:見張る・注意を払うカメラ。
【防犯カメラ】:犯罪を未然に防ぐためのカメラ。
テレビで驚くべき場面をとらえた映像が映る。
その発信源は中国からのものが多いように思う。
中国は言わずと知れた共産国。
国民統制を図るために、一般大衆の行動をつぶさに監視する。
そのため至る所に【監視カメラ】が設置されている。
だから自ずと予想外の決定的瞬間をキャッチできるのかも知れない。
数か月前、ある施設の管理中に警察官がやって来た。
近所で特殊詐欺が起こり、管轄内を捜査しているという。
この施設にも何台かの監視カメラが設置されている。
施設前の公道には自動販売機もあったりして、防犯カメラとしても活用中だ。
そこでその警官は、このカメラに残っている画像を確認したいという。
犯人を捕らえた映像が残っている可能性が高いとふんだのだろう。
犯行の瞬間,犯行後の足取り等、犯人を捕まえるための情報を収集するカメラは有って良いと思った。
捜査に協力したものの、結局重要な情報を提供することはできなかった。
その数日前、前出の自販機の前に腕時計が落ちていた。
立派でかっこいいG-SHOCK。
施設の周辺には学校が多い。
公立私立の小中学校や高校が隣接している。
登下校の生徒たちが、友だちと楽しそうに行き来する。
G-SHOCKは若者に人気のブランドだ。
だから落とし主は十中八九、そこの学校の生徒であろうと思った。
だとすれば、きっと落とした瞬間や落し主を特定できる画像が、そのカメラに記録されているはず。
そう思い、学校に事情説明の上、学校関係者に画像を確かめてもらった。
その甲斐あって、そのG-SHOCKを持ち主の腕に戻すことができたそうです。
防犯カメラというより監視カメラと表現した方がbetterな出来事でした。
さらにここ最近に起きたこと。
電車の中で、充電機能が付いたケースに収納されたワイヤレスイヤホーンを拾った。
座席シートに置き忘れたのか?
何かの拍子でポケットからスルリと落ちてしまったのか?
ブルーでスポーティーなボディ。やっぱり若者が好みそうなデザインだった。
今頃落とし主は、「あれ、イヤホンがない!落としちゃったのかな?どこで??」と困惑しているに違いない。
忘れ物(?)に気が付いたのは、何時頃にどの路線の駅を過ぎた辺りなのか。
何番の車両のどの辺の座席で見付けたのか。
これらの情報を駅員に伝えて現物を渡した。
今頃、戻って来て良かった!と安堵していることを願っています。
その後ふと思った。
車内暴力や痴漢犯罪等、軽犯罪から重大犯罪まで物騒な事件が客車の中で起きている。
だから駅のホームだけでなく電車内にも防犯カメラが見張っている。
むかしから駅構内や電車内の落とし物・忘れ物が多い。
今は思い当たる駅まで足を運ばなくても、SNSを使って忘れ物を検索できるシステムが導入されている。
だから、上述のG-SHOCKにまつわる出来事のように、このイヤホンも置き忘れた瞬間が捉えられている。
そしてそれを拾った私も写っているはず。
もしもそのG-SHOCKやイヤホンを持ち去ってしまったら、遺失物法に触れるわけですよね。
浅ましい話しですけど、程度はどうあれ人には魔が差したり邪まな思いが湧いたりする瞬間がある。
だけどどこかでカメラのレンズが見ている。
そして画像が残るわけです。
考え方次第で自らを律するカメラになる。
壁に耳あり、障子に目ありですね。
監視カメラが防犯カメラになる瞬間と言えば瞬間です。
被写体となる我々の心の持ち様で、どんなカメラになるのでしょうか?
まぁ、この日本に於いては、常識的で思慮分別が付いてさえすれば安心です。
ちょっとくらいなら影日向があっても許してもらえる。
不謹慎かもしれないけど、そんな大らかで居心地の良い社会であって欲しい。
防犯カメラがお役御免となる日は、代替えとなるシステムが導入されない限りやっては来ないでしょう。
解釈はどうあれ、喫煙は社会に対して正当化できません。
カメラでは捉えることのできないたばこの臭いに、ずっと悩まされ続けています。
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