column 健康コラム

2023.12.06 | 健康コラム

公の場でのエチケット

女性の社会進出と同等に、今の日本にはアクティブシニアの活躍も欠かせません。
社会の役に立つべく、その可能性を高めたい思いは私も同じ。
けど身の丈以上のガンバリには要注意です。
行動変容は継続することで価値が上がる。
実現可能性(フィージビリティ)のバランスにも対応できる柔軟性も必要です。

広辞苑第6版によると、『弾力とは物体が変形に抗して、原型に復しようとする力』と記されています。
「弾力性」と聞くと若々しいイメージが湧いて来る。
年を取ってくると脚,腰,関節など、からだの各部位が硬くなってくるからそう思う。
似た単語で《柔軟》がある。同じく「やわらかいこと。しなやかなこと」とあります。

特に中高年に差し掛かると血管の硬さが気になってくる。
動脈硬化症という疾患名をよく見聞きします。
血管の弾力性は保ちたい。だけどそうはいかなくなる。
動脈硬化、冠動脈疾患、心臓疾患と連想される。
確かに各種検査で循環器疾患が判明します。

シワの原因もいろいろあるようです。
お肌にうるおいと弾力性が無くなるに連れて張りも失われてくる。
だから、スキンケア商品の CM では「プルプルお肌」と表現して、潤いのイメージも暗示させる。
柔らかいというより、弾力性があると言った方がしっくりくるように思う。
だけど、やっぱりシワが増えてきてしまうのです。

2021年6月の読売新聞に興味深い記事がありました。
末梢血管の血行不良はしわに表れ、そして心臓疾患を疑わせる兆しでもある。
耳たぶにシワが表れる「フランクルのサイン」という健康状態を窺わせる兆候があるという。
もちろん相対的目安であって、全ての人に当てはまるわけではありませんが・・・。

北朝鮮の首領様は恰幅が良い。
言い方を変えれば肥満体形と思う人も多いはず。
その原因はストレスによる睡眠不足との憶測が流れています。
次期アメリカ大統領再選に向けて、暗い見通し(?)のバイデン大統領。
今月81歳を迎えた。
有権者からネガティブな印象を持たれてしまう原因のひとつは、その年齢にある。
確かに最近公の場で転んでいますよね。
高齢者には革靴は硬くて歩き難そう。
だから、ホワイトハウス官邸では硬い革靴から履き易い靴に変えることを検討しているそうです。
つまずきの原因でもある前脛骨筋の衰えをカバーできる靴(?)。
柔軟性とか弾力性のある靴なのでしょうね。

トランプ氏がアメリカ大統領だった頃、新型コロナ感染症に罹患しました。
どの程度の症状だったのか分かりませんが、抗体カクテル療法で回復しました。
トランプ氏は強気が売りの政治家です。
ちょっとした弱みも見せたくはない。
療養後、初めて公の場に現れた時、さぞかし咳をすることは自分への御法度だったのか?
果たして咳のひとつくらいはしたかったのか?知る由もありません。(笑)
要人はその一挙手一投足に世界から注目されています。
肉体的疲労に加えてご心労もお察しします。

私たちも健康状態が垣間見えてしまう症状を、あからさまにしてはいけない。
公衆衛生上良しとしない、自分勝手な嗜好が生んだ病態なのかもしれません。

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