column 健康コラム

2023.12.20 | 健康コラム

歯みがきの習慣化

先日自動車免許の更新手続きで、安全運転講習を受講した時のことです。
担当の教官から、運転免許センターが移転する話を聞きました。
皆さんよくご存知の、著名人も眠る府中の都立多磨霊園の横を通る、東八道路を挟んだ免許センターです。
完成してからかれこれ半世紀は経っているでしょう。
次回の更新は別に新設される施設になるそうです。

今ある5階建てのセンターには、下りのエスカレーターがありません。
施設の建設計画が青写真の段階だった頃、エスカレーターは人を上の階に運ぶために乗るもの。
それが常識と思われていた。
上りだけではなく、下りのエスカレーターにもお世話になるコンセプトがなかったのでしょう。
下りは上りほど足腰に負担を掛けないから問題なしと評価したのでしょうか?
高齢ドライバーが絡む交通トラブルが、これほど頻発する社会になろうとは想定していなかったのかもしれない。
推察はしていたものの、その具体的な対応策は先送りにしていたのでしょう。
将来を予見して、それに備えるタイミングを図ることは難しいですね。

高尾山の紅葉・黄葉をお目当てに観光客がドッと押し寄せた。
その中に赤ちゃんを乗せたベビーカーを押して、山に登るママさんがいた。
実は登りよりも下りに於いて、身体的負担が大きく掛かるそうだ。
膝が笑う・膝がガクガクする現象が起こるのです。実際に高尾登山した家族からそう聞いた。
お正月恒例の箱根駅伝の復路山下り。
坂道を下る時に脚、特に膝への酷使は激しいものがあると、テレビの実況解説者がコメントしていたのを憶えています。
もちろん駅伝選手ほどではないにしろ、下り坂の歩行でも負担を強いられるのは確かなようです。

ママさんへの心配に加えて、ベビーカーの赤ちゃんのことも気になった。
山登りのように長時間坂を上ったり下ったりすることも想定して、ベビーカーは商品化されているのか?
私は介護施設の送迎ドライバーの顔も持っています。
職場の先輩方から車椅子を扱う際の注意点を教わりました。
下り斜面を下りる際は、背を向けて(バック)で下りるのが常識。
万が一、車椅子から前のめりで転げ落ちるのを防止するためです。
車椅子だってベビーカーだって、安全ベルトが有っても無くても同じことだと思うのです。
果たしてママさんは赤ちゃんを連れて、秋の風物詩を満喫できたのか?
そして無事に高尾山の麓まで下りることができたのでしょうか?

山岳関連の団体に所属されている方から聞いたお話。
「“山登り”は概して歯を磨かない。というより磨けない。
山に入る時は出来るだけ軽装備にしたいし、水が貴重でね・・・。」
“山登り”とは主に本格的なアルピニストを指しているのでしょう。
それにしても、歯磨きは絶対的とも言える健康習慣なのに口惜しいですね。

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