2024.01.24 | 健康コラム
たばこの後始末
見たり聞いたり感じたり、人は多かれ少なかれ自分のフィーリングで行動する。
残念ながら、その時々に於いて判断ミスを冒してしまいます。
以後そのしくじりを心得て、もう二度と仕舞いと思う。
そして未然に防ぐ対策を立てます。
暫くは予防・是正措置が有効に働く。
ところが時が経つと別の要因が忍び込んで来る。
だからそれまでの方策に上書きを掛けて防御を強化します。
臨機応変に対応すること。
なくてはならない前向きな努力です。
ところが業界内や地域社会、共同体などの取り決めの手綱が次第に緩んで来る。
ものごとを自分流に解釈してしまう場合もある。
それが思い込みにつながって過失を招きます。
今年に入って間もない内に起きた、日本航空旅客機と海上保安機の衝突事故。
事故調査委員の最終報告を待たねばなりません。
ですが、現時点の報道からすると、どうやらそんな思い込み・誤認・判断ミスがトリガーとなって起きた重大事故のようです。
今回の羽田空港での事故が起こるずっと前から、心配していることがあります。
事件や事故を防止するための「指差し確認」や「復唱」の形骸化です。
工事現場でよく見かける安全のための標語の一部にもなっていますよね。
駅ホームの駅員さんも自分に言い聞かせるように、「右よ~し」「左よ~し」とでも言っているのでしょうか?
声を出しながら、同時に注意する先に向かって指します。こんな風に。☞
さすがに指した先のホームから人が転落したらよくありません。
よくない事が目の前で起きているのだから、ホームに進入してくる列車を緊急停止させるための指令を出します。
一方、鍵を掛けたはずなのに、実はしていない。
「鍵よ~し」とさらりと流してしまう確率はゼロではありません。
これこそが形骸化です。
指差し確認という予防対策の有名無実化を案じている。
自己省察はもっともなことです。
2024年令和6年は昭和に換算して99年に相当する。
昭和時代の“良かれ”と思われていた事象は硬直化して、現代にそぐわない数々の事象。
このままで行くと、もっとたくさんの不具合・不文律・不祥事があちこちで噴出する予感がします。
残念ですがもう起きていますね。
道の両脇に通っている側溝。
今はそう呼ぶのが普通だけど、昭和期は通称「どぶ」。
故郷の信州では「せんげ」と呼んでいた。
どぶを掬うとたばこの吸い殻が必ず混じっていました。
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