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2024.01.24 | 健康コラム

口腔内をマネージメントする

世界で一番硬いと言われている食べ物は何だと思いますか?
日常あまり考えたことがありませんが、答えは「かつお節」です。
日本料理の伝統を守り続けていますよね。
ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」を支えています。
かつお節といっても、豆腐やお好み焼き、おひたしなどにパラパラ振り掛ける削り節だけではありません。

今は削り節が小分けのパックに入っている。
便利で手軽な薬味として重宝します。
けど、本来は塊りのかつお節をその都度削ったものです。
大工仕事で用いる鉋によく似た部品が、受け箱の上に仰向けになって取り付けられていた。
木を削る時は鉋を手前に引く。
かつお節はその逆。
せっせと削る母の要領を真似て、自分なりに手伝ったものです。
かつお節を刃に当てて剃るわけですから、かつお節がいかに硬いかがお分かりでしょう。
ひと手間掛けた削りたてのかつお節から採った“出汁”の味わい。
その出汁でこしらえたみそ汁は、身に沁み透るコクがあったように思う。
削りたての妙なのかもしれない。
かつお節ならではの持ち味が、和食に溶け込んでいるのでしょう。

ある著名な解剖学者が言う。
亡くなられた人の個性や生き様が菱と伝わって来る、からだの部位があるそうです。それは「手」なのだそうです。
手のひらや甲,指,爪など夫々に特徴が表れているそうです。
生前、鍬や鋤を握って農作業に明け暮れた。
時には未開の地を開墾する重労働を強いられた「手」だったのかもしれません。
精密機器を組み立てたり修理したりするために、指の先の先まで神経を行き届かせていた「手」もあるはずです。
手はその人の要求に応え続けてきたから、しわの1本1本に、この世を生き抜いた“生の証し”を感じるのです。
今思うと、機械油で浅黒く染まり切った実父の手は頼もしく、安心できる温もりがありました。
かつお節をしっかり持った母の手だって、安堵の極致と言ってもよいのです。

人間の組織で一番硬いのは「歯」だ。
歯だって、その持ち主の特徴が刻まれています。
その人が右利きだったのか?左利きだったのか?
主に左右どちらの奥歯でモグモグむしゃむしゃしていたのか・・・。
どんな食生活を送っていたのかが分かる。
その人それぞれの在りし日常に、想いを馳せることができます。

貴重な歯を守る一翼を担っているのは唾液です。
唾液の中にもしっかりと免疫が含まれています。
からだの外から忍び寄る、健康を脅かす細菌やウイルス。
そんな外敵から地味ながら身を守ってくれる、隠されたる神のようです。

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