2024.04.08 | 健康コラム
必要のない悪習を取り払う
人に頼み事する時のこと。
頼む側と頼まれる側の間に精神的な不均衡が生じる。
前者よりも後者の方が優位に立つ。
当然ですね。
起業したばかりの頃、少しでも会社の知名度を上げたいと思っていた。
そんな頃、ローカルラジオのトーク番組にゲスト出演できる機会が巡ってきた。
結果はどうなるかわからないけど、ラジオ出演はチャンス到来。
初体験でもあったので、ついつい楽観的な好結果をイメージしてしまったのです。
番組の進行役を務める方と初めてお会いして打ち合わせした。
今回お世話になる恩人と仰ぐ気持ちが湧いた。
その方は本の執筆活動もされている、著作家の顔もお持ちでした。
自己紹介の際、共通の関心事をつぶやきながら、おもむろに一冊の自著をバックから取り出した。
そして購読を勧められたのです。
予期せぬ出来事だった。
不意を食った。
だけど野暮なことは抜きにしてと、咄嗟に自分を落ち着かせて代金を支払ったのです。
ちなみにその本の中程に挟まっているしおりは、ずっと動かないままです。
正直言ってあまり気乗りはしなかった。
騒動買いとは違う、立場の違いで生まれた出来事だったと思う。
毅然とした態度を取りたくても、シチュエーションによってはそううまくは行きません。
ついでながら、このエピソードはその場で自分が良かれと判断した結果です。
だからだれも悪くはありません。
特殊詐欺は後を絶たない。
そして契約トラブルも然り。
人の弱みに付け込み、立場の優劣を都合よく操る悪行だ。
けど騙されたことに気付かずにいる自分にも、落ち度があると自覚しなければならない。
事が起きてしまった経緯や自分の力量の無さによっては、「もう遅い!」と叱られてしまいます。
肝心要の局面は必ずやって来るものです。
毅然とした態度で臨まなければなりません。
気にはなりつつも、いい加減に見過ごしていた不行届きっていろいろありますよね。
不健康の沼に落とされ兼ねない悪習や負の産物。
知らぬ間に我々の隙を突いています。
だから必要のない元凶を、早い内から取り払うべきだと思うのです。
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