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2024.08.20 | 健康コラム

歯科治療後のケア方法をイメージする

先日地元のスーパーマーケットで痛ましい事故が起きてしまった。
下りエスカレーターに乗っていたおばあさんが降り口で転倒。
可動式手すりと床の間に挟まれてしまった。
窒息に因る死亡事故です。

偶然にもこのスーパーの近くにお住いのハイカラさん(月に1度、必ず美容院に通っているおばあさんの愛称)を、
介護施設の車で送り迎えしている。
そしてちょうどハイカラさんをお乗せして、スーパー近くを走っている頃に事故が発生した。
車中でこのスーパーが話題に上ることもしばしばあった。
だから他人ごとと思えません。

通所介護施設の送迎ドライバーでもある私にとって、身につまされる思いがする。
そして今回の事故は起こるべくして起きたようにも感じるのです。
段差解消のためにスロープになっていても油断大敵と、改めて思い知らされた。

亡くなられたおばあさんはシルバーカーを頼りに、いつものお買い物を楽しんでいたのでしょう。
エスカレーターから降りる際に、先行するシルバーカーの車輪が、
スムーズにエスカレーターから床に乗り上ることができなかったと推察される。
シルバーカーはいくら段差プレートが置かれていたとしても気を付けなければいけない。
角のある段差ではなくても、スムーズに乗り上げることができないことは日常茶飯事だ。
それまでシルバーカーを頼りに歩を進めていたのに、突然凸がストッパーとなって急停車してしまう。
高齢者は唐突な調子の狂いに適応できません。
健常人でも突然エスカレーターが停まってしまったら、前のめりになってしまう。
必然的にのめってしまうのは想像に容易いですよね。

だから私はシルバーカーの前のパイプを必ず握って、先導するようにしている。
そして行く手に段差やスロープが迫ってきたら、前輪が円滑に乗り上がるように、
若干シルバーカーを持ち上げてあげるのです。

車椅子だってそうです。
ちょっとの段差にぶつかった時でも、かなりの衝撃を受けます。
乗っている方は前方に傾いてしまいます。
慣性の法則に従ってしまうわけです。

電車に乗っている時に「急ブレーキにご注意下さい。
お立ちの方は、つり革,手すりにお捕まり下さい」と車内アナウンスされますよね。
このアナウンスはたいせつです。身体だけでなく精神的にも、事前に構えることが出来るからです。
車椅子をバックさせるときは「後ろに下がりますよ」と、前もってお知らせする。
どうしてもガタガタする通路を通らなければならない場合、
「ちょっとガタガタしますけど勘弁して下さいね」と一声掛けるのです。

みなさんも車椅子を試乗する機会があったら、是非乗り心地を体感して欲しいのです。
乗っている人の身になると、運転する際に気を付けなければならないことが明確になりますよ。
高齢者と手をつないでいなくても、シルバーカーを押しているから安心だと思ってはいけません。
過信は禁物です!
前もってどんな危険が待ち受けているかを学習し、どうすればリスクから回避できるかを心得ておく。
「備えよ常に」は十分納得できる教えです。

人は稀に先天性の特異体質を抱えています。
からだに異変を感じて治療を受けますが、特有の情報を医療従事者に提供することはたいせつです。
永久歯が生えて来ない先天性部分無歯症。
今までボロボロになるまで乳歯を使い続けていた訳があります。
今までの経緯を参考に、歯科医師と治療法を決めたこと。
そして治療後には、現行とは違った歯の磨き方が必要になると予期していました。

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