2025.02.17 | 健康コラム
友好の橋渡し役
競技スポーツ。
速さ、高さ、距離、正確さなどを競い合うスポーツです。
前人未到の世界記録を打ち立てたり、大会連覇を成し遂げたりするヒーローやヒロインがいます。
それはそれでスゴイことです。
だから、競技スポーツの魅力は、アスリートに驚異的な運動能力を授けてくれること。
そして、目標達成まで過酷な練習を続ける、惜しみない努力を引き出してくれることでしょう。
ただそれだけではありません。
アスリート自身だけでなく、プレーを見守るオーディエンスにも感動を与えてくれるのです。
以前、競技の判定にAIを用いることについてお話ししました。
フィギュアスケートのように、生身の人間の感性(芸術性)も判定要素に取り入れる競技もある。
多くの観衆の心情にも作用して、感動を与えるところが素晴らしい。
『スポーツ』は見ている人の心も揺さぶるのです。
では、あなたの心に残る、競技スポーツの名場面は何でしょう?
皆さんはどんなシーンを思い出しますか?
私は欲張りなのでたくさんありますよ。(笑)
アテネオリンピック冨田選手の鉄棒の着地。
ピタリと決まった瞬間、心は釘付けになりました。
昂揚感に浸りましたね。
それより遡ること32年前のミュンヘンオリンピック。
日本男子体操の塚原光男さんが鉄棒で大技を披露しました。
月面宙返り降り。
この時、はっきり言って着地は乱れてしまいました。
けど、世界で初めて発表された技でもあったので、ものすごく感激しました。
当時小学生だった私にとって、後方2回宙返り1回ひねりとは何が何だか分からない。
衝撃的な場面として記憶に残っています。
ちなみに、この技は正式名“ツカハラ”と登録されています。
柔道男子66キロ級の海老沼匡選手の奮闘ぶり。 反則の判定が下されるべき、
立ち姿勢からの腕挫脇固めをロンドンオリンピックと世界選手権で受けてしまう。
判定に泣かされ続けた中でのメダル獲得は、「素晴らしい」の一言に尽きますね。
驚異的な戦績のあるアスリートなら、金メダルを目標にしていたはず。
その夢が叶わないと分かってから、もう一度戦意を奮い立たせて挑んだ3位決定戦。
心身ともに傷を負いながらも銅メダルを獲得した。
本人しか分からない葛藤を察するが故に、大いに感動したのです。
まだまだありますが、取り敢えずこの辺で止めましょう。
どうでしょうか?
技の完成度や判定の優劣とは違うところにも、競技スポーツの素晴らしさがあります。
リオデジャネイロオリンピックの男子体操。
個人総合競技で2連覇を成し遂げた内村選手と、最後の最後まで競い合ったオレグ・ベルニャエフさんはウクライナの選手。
彼は今、どうしているのでしょうか?
ここで思うのです。
今「スポーツ平和党」があったのなら・・・ってね。
正直なところ、政治の事はよく分かりません。
けど現代社会の機運と国際情勢を考えると、どれほど期待を寄せることができるでしょうか。
党首アントニオ猪木さんは、この世をどんな思いで見下ろしているのでしょうね。
『スポーツ』は人それぞれに宿っているやさしい心を醸成してくれる。
そして今より少しでも平和な世の中が、スポーツを通して広がるように思うのです。
一杯飲もう!の一言も友好の想いが伝わって来るプロセスです。
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