2025.04.08 | 健康コラム
健康的な咀嚼を守る
需要と供給のバランスが崩れると、企業にとって難しい舵取りを強いられる。
在庫管理が疎かだと話になりません。
在庫不足と在庫過多は真逆の状態でも、悪しき状況には変わり無い。
収益悪化から経営上の問題に発展し兼ねません。
この現象は物販に限った事ではありません。
サービス業も同じこと。
本来顧客に提供してなんぼのサービスが滞るからです。
サービスを望んでいるお客さんがいるのに、それを叶えて上げられなくなってしまう。
その原因は人材不足。
人手が足りなくなれば、既存の従業員1人にのし掛かる業務が増える。
にっちもさっちも行かなくなって、顧客からの依頼を断らざるを得ない。
従業員はいっぱいいっぱいになってミスも起きる。
取り返しの付かないミスを冒してしまえばたいへんだ。
事業所に対する評判が悪くなる。
顧客満足度が下がる・・・。
行く末は事業を畳むことになる。
この人手不足による負のスパイラル。
典型的な事例は、介護業界で発生しています。
社会構造や規範が変化したことによって、老人介護の人材確保は待ったなしだ。
今後更に深刻な状況になることは目に見えています。
ところが業務を担う働き手が、あまりにも足りないのが実情です。
私も介護業界の端くれです。
介護現場の今を目の当たりにしています。
現状を改善しようと、国や自治体、企業、事業所は可能な限り施策を講じていることでしょう。
介護従事者、特に介護の現場を担う人材(ヘルパーさん)を募集します。
人材募集する側が配慮すべきことがあると思うのです。
現場を担う介護職の募集。
介護福祉士とか社会福祉士など、それ相応の資格がなければ務まらない。
難しい業務が待ち受けているのか?
そう心配してしまう人もいるでしょう。
お分かりの通り、それだけではありません。
介護職、介護補助、よく聞く「介護ヘルパー」としての業務には、無資格でも十分務まることがあります。
居室の清掃やベッドメーキング等々です。
現場の介護は、専門知識が予め備わっていなければ出来ないことだけではないのです。
今回敢えてお話ししたいのは、もっと現場の実務内容を明確にすること。
現場で実際に手を下す業務内容をハッキリさせることです。
求人案内に、『誰にでも出来る簡単な仕事です』とありますよね。
だけど、それだけでは不十分です。
働こうと思っている人に不親切です。
次から次と、無理な仕事を任されはしまいかと不安になります。
求人に手を上げてもらえません。
現場監督者、管理責任者が、先ず何を新人に任せれば、現状が少しでも改善されるのか?
それを深く分析する必要があると思うのです。
もちろん面接の際もあやふやなこと、あいまいな事柄を極力なくす。
募集する側と応募する側、双方に必要なことです。
人材募集の件数や職種はたくさんある世の中です。働き方の多様化にも対応しなければなりません。
募集する側がスポットワークにも対応できるように、予め仕事を振り分けておくのです。
その方が業務効率もアップする。ストレスも溜まらないと思うのです。
自分が予想していたこととかけ離れた仕事を振られたら、どう思うでしょうか?
現場は慢性的に人手不足です。
たまたま一度受けた業務を、これ幸いとばかりに振られ兼ねません。
結局「やっぱりこの仕事場は務まらない!」と思って離脱してしまいます。
それではもったいないですよね。
私は送迎ドライバーの顔を持っています。
介護事業所と被介護者宅の行き来を担う仕事です。
但し、送迎車の運転のみではありません。
車の乗り降り介助もあります。
車といっても送迎車だけではありません。
おじいさんやおばあさんが、車椅子に乗り降りする際もサポートするのです。
出来ることと出来ないことの線引きをはっきりさせています。
case-by-caseでの対応でも、どこまでの役目を果たせばよいのか?
管理責任者と私の双方が納得した上で、業務に当たっています。
早いもので、送迎業務を担当するようになって、かれこれ勤続6年を迎えようとしています。
全てが全てではありません。
けど、担当する役割の明確化はたいせつだと実感しています。
前歯、奥歯の役割はしっかりと確立されています。
『咬み切る』と『摺り潰す』役目に似合った形状をしていますよね。
健康的な咀嚼はそれぞれの役者がそろって始めて実現できる。
健康を維持するための食生活を守ってくれるのです。
奥歯の役目と外形そのものの“大きさ”を実感しました。
そしてずっと使い続けたい相棒を守るための手法を、歯みがきの時間に追加することにしました。
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